水商売の女性の自殺が一番多いのは年末、年始だ、という記事を読んだ事があります。
普段は家庭を省みない男たちも、正月には家族の元に戻っていく。
その寂しさと裏切りに耐えられないのでしょう。
その昔、法然上人が土佐に向かわれる途中、船中である遊女が、仏教を聞きたいとお願いした、という記録があります。
人に言えないようなつらいことが多かったその遊女は
「何のために生まれてきたのか」
「なぜこんなに苦しいのに生きねばならないのか」
法然上人に積年の己の思いを吐露したのでした。
70を越えられた上人でしたが、疲れを省りみられずに彼女の悩みと真剣に向き合い、切々と仏法を説かれました。
遊女は、自分にも尊い生きる意味があることを知らされ、
「あの時、自殺しなくてよかった・・」
と感涙にむせんだ、とあります。
民主党政権時代、現職の金融担当大臣の自殺が報道されました。
愛人との関係が週刊誌で暴露されることになり、その週刊誌の発売日の前日に命を絶ちました。
享年73歳。京都大から官僚となり、国民の代表たる代議士に推され、大臣にまで登りつめた所で、人生の大きな苦難が襲ってきたのです。
発覚したら大臣免職、首相の責任も問われる事態は予想できたでしょうし、地元の支援者を失望させ、家族にも合わせる顔もなく、日本中から呆れられ、下げずまれることになる。
政治家という人種は人からの目を人一倍気にする性分でしょうから、その週刊誌の発売が一日一日近づくのが恐ろしくて仕方なかったのでしょうか。
発売日前日に自ら命を絶ったのです。
それでもなぜ彼は自殺しなければならなかったのか、
そこまですることないじゃないか、という声も聞かれています。
どんなに恥ずかしくても、どんな屈辱を受けても生き抜かねばならない「尊厳な生きる意味」があることを彼自身が知らなかった、ということに尽きます。
いや、知らないのは当然で、教える人がいなければならなかった。
遊女に法然上人が切々と説法されたように彼の元に現れて法を説く、しかるべき人がいなければならなかった、とやはり思うのです。
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