仏教から見るたった一度きりの人生の「私の居場所」とは

私の本当の居場所はどこなんだろう。
心から楽しめることって何だろう。

宇宙

私は決して自分が不幸だとは思っていませんでしたが、
常に「私の本当の居場所」を探求していました。
自分が人生をかけて居たい、築きたい場所を……!

人に負けない専門特技を持っていない、
人付き合いの不器用な私には無理ではないだろうか……と、
当時の私は「本当の居場所」を見つけるのに 色々な条件を作っていました。

今回は「本当の居場所」を見つけるのに大切なことを 考察したいと思います。

ところで皆さんの大切な、宝物にしている物は何ですか?
私は料理が好きで、 友達や家族にプレゼントでもらった素敵な食器です。
相手が自分のことを想って選んでくれた気持ちも嬉しいですし、
デザインも私好みのものばかりで長く使っていきたいものばかりです。
これらは大切に使っています。
しかし、不注意で割ってしまったらどうでしょうか?
悲しいながらもゴミ箱行きです。

何故、「宝物」と大切にしていたものがゴミとなったのでしょうか?

「宝物」の価値を失ったからです。
食器は「料理を盛る」「食事を楽しむ」という価値があります。
価値があるから、宝物にするのです。

たった一度きりの人の一生。 私たち、人間の価値とは……?

お釈迦様は人間の存在価値を下記のお言葉で 示されました。

「天上天下 唯我独尊」

天上天下とは、
この広い大宇宙でということです。

唯我独尊  
我とは、人間一人一人のことです。
 唯は、たった一つしかない  

「我々人間は、
 大宇宙広しといえども
  たった一つしかない、
   尊い目的を果たすべく、
    この世へ生まれて来たのだ」  
ということなのです。

賢愚、美醜、老若男女、国籍関係なく、
すべての人に
「人間に生を受けたのは
何よりもかけがえのない、
尊いことなんですよ。」 と
言われているのです。


では人間に生まれてきたことは なぜ尊いとお釈迦様は言われているのでしょうか?

次回に続けます。